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FOCUS ON

Photo_Kentaro Hisadomi
Text_Ryoji Horiuchi
Edit_HIdeki Shibayma(HOUYHNHNM)

【FOCUS ON】 〜女子ソフトボール部〜

選手やコーチ、監督。彼らのパフォーマンスを食から支える医療栄養学科の学生、そして部の活 動を支えるサポーター…。城西大学のスポーツは、個ではなく、集団の力で強くなってきました。そんな我らが城西大が有する競合チームにインタビューする本連載。なぜその競技に魅了された のか? 今シーズンの特徴は? チームが目指すゴールとは? 彼ら彼女らの想いとともに、部の実情に迫ります。今回は、女子ソフトボール部の相田くるみ副キャプテンが登場。
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共同生活で鍛え上げられた団結力

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城西大学女子ソフトボール部はどんなチームでしょうか?チームの特色を教えてください。

相田くるみ副キャプテン(以下、相田) 私が 1 年生だった頃から変わらず、学年関係なく選手達が意見を出し合える、良い意味で「会話の多い」チームだと思います。一人ひとりが勝つために真剣に取り組んでいるからこそ、監督も選手達の意見を尊重してくれますし、チーム全体が良い雰囲気でまとまっていると感じています。

入学の決め手は何だったんでしょうか?

相田まさに私は、そんな城西大学の雰囲気の良さに惹かれて入学を決めました。進学するにあたり、愛知県まで全日本インカレの試合を見に行ったり、候補としていくつか他大学の練習も体験にさせていただきましたが、城西大学は練習の熱量はもちろん、挨拶であったり礼儀みたいな部分もしっかりしていたのが印象的でした。正直、それ以外の面はあまり気にしていませんでしたが(笑)、校舎もグランドも綺麗ですし、女子ソフトボール部専用の寮は大学の目の前にあるので、毎日快適に過ごしています 。

寮での生活はいかがですか?

相田寮では 23 人が一緒に生活をしているんですが、女子ソフトボール部専用なので気楽ですね。とはいえ、食事は自分達で分担して自炊しているので、何かと忙しくはしています。生活面でもある意味チームワークが磨かれているかもしれません(笑)。

えっ!毎日自炊してるんですか!?

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相田 そうなんです。夜だけは寮生が食べられる学食を利用出来るんですが、朝と昼はほとんど自炊。大変ですが、これもきっとチームの団結力に繋がっているんじゃないかなと(笑) 。

日々の共同生活が良いチームワークに繋がっているんですね。それにしても、毎日献立を考えるだけでも一苦労ですよね。

相田以前はそうだったんですが、最近は栄養士さんが献立を作ってくださるようになったんです! 栄養バランスも考えられているのでとても助かっています。ただ、今も食材の買い出しと調理は自分達でやっているので、いつか女子駅伝部のように専任の管理栄養士さんにサポートしてもらえたら良いなと、密かに願っています(笑) 。

真冬の過酷な練習とチームの結束力は比例する

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それでは次に、城西大学の練習についてお聞かせ下さい。練習のペースと一年を通しての流れはどんな感じでしょうか?

相田週に 6 日間は練習していて、大会がなくなる冬は基礎トレーニングを中心に体力作りがメイン。週 3 日グランドで練習した後に校内の施設でウェイトトレーニングをして、春から夏に向けては徐々に個々の技術を磨くトレーニングであったり、チーム力を高めるために試合形式の練習や練習試合も増えていきます。日本体育大学や関西の強豪校など、レベルの高いチームと練習試合が多く組まれる事も城西大学の特徴のひとつです。

体力作りがメインとなる冬のトレーニングは特にキツいと聞きますね。チームワークの良さ、ひいては仲の良さが伝統ともいえる城西大学ですが、練習における伝統は何かありますか?

相田ちょうどこれから始まる冬のトレーニング「スクエアパス」がそうだと思います。各塁を全員で走りながら 4 つのボールでパスを回し、15 周すれば終わりなんですが、途中でボールを落としたり、数え間違えると最初からやり直しになるんです。数え方が特殊なのでちょっと説明が難しいんですけど、とにかくこれがなかなか終わりません(笑)。
OG の方もきっと頷く過酷な練習メニューなので、それをこなす事でチームの結束に繋がっていると思います。

ちなみに副キャプテンという立場から、相田さん自身がチームの為に心掛けている事はありますか?

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相田そうですね…。言葉で伝えるというのも大事ですが、自分はどちらかというとプレーでチームを引っ張っていきたいと思っています。捕れない球でも諦めずに追い、必死に食らいついていく。そういうプレーで、チームを鼓舞できればなと。試合はもちろん、日々の練習であっても、その姿勢は常に意識しています。

ポジション的にもチームの精神的支柱となっている相田さん。そもそもソフトボールを始めたきっかけは何だったんでしょうか?

相田きっかけは 3 歳年上の姉の影響です。当時、私は小学校 1 年生で、姉の後を追いかけるように練習に参加したのが始まりだったと思います。 ただ、姉は小学校であっさりと辞めてしまったのですが(笑)。

相田さんはその後もソフトボールを続けてきたわけですから、それだけこの競技に魅力を感じているという事だと思います。相田さんの思うソフトボールの魅力とは何でしょうか?

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相田ソフトボールは一転して攻守が切り替わる競技なので、攻撃にしても守りにしてもその度に一致団結し、お互いをカバーしあえるチームスポーツです。試合はもちろん練習であっても、皆んなで勝つ事に対して本気になれるのが、ソフトボールの魅力だと思っています。

目標はもちろん、全日本インカレ優勝!

現在 1 部リーグに所属している城西大学は、春季・秋期とリーグ戦では全勝しましたが、先日の関東インカレの準決勝では、日本体育大学に惜しくも 2-3 で敗れてしまいました。

相田負ければ終わりのインカレでは、リーグ戦とはまた違った緊張感があるのは事実です。その中で、あの試合は先制点を許し追いかける形になってしまい、終始守備のリズムが悪く攻撃のあと一本も出ませんでした。全日本インカレでも園田学園女子大学にあと一歩及ばず。どちらも一点差で負けてしまったので、改めて一点の重みを感じています。

どちらも名門と呼ばれる強豪校ですね。結果だけ見ると僅か 1 点差という互角の勝負だったように思えるのですが、その差をどう捉えていますか?

相田強豪校との試合を通して、改めて相手が強ければ強いほど、僅かな差の積み重ねが大きな差に繋がるんだと痛感させられました。守備のスピードだったり、個々の課題も含め来季に向けて気持ちを新たに、チーム一丸となってその差を詰めていく予定です。

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今日は色々と話を伺いましたが、最後に今後の意気込みを聞かせてください。

相田私が一年生だった頃から変わらず、チーム全員で日本一を目指して日々厳しい練習に励んでいます。私達城西大学が目指すのはもちろん全日本インカレ優勝。応援して下さっている皆さんの期待に応えられるよう、全員で最後まで諦めずに戦っていきます!

来季の躍進を楽しみにしています! 本日はありがとうございました!

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